オギタ作品は難しい。 

ボニー&クライドは映画「俺たちに明日はない」で有名ですが、実は見たことないんだよね。映画だけじゃなく初演の舞台も。

自分の中のボニー&クライドに関する知識(というかイメージ)は、むかーし、ウンチク話を大橋巨泉の番組(タイトルは忘れた)で見たくらい。
映画の射殺シーンは「ボニー&クライドの実録射殺フィルム」の正確な再現になってたというもの。ホントに車ごと蜂の巣にされていたので、衝撃的すぎて今も覚えてる。(大体、そんな残酷なシーンを撮影して記録しているアメリカ社会自体が恐ろしい。)

舞台では、舞台装置の車のドアとラストの機関銃音だけがそれをイメージさせるものでした。

大恐慌後の閉塞した社会で、行き場を見失った若者たちのお話。
なんか閉塞した社会背景は、不景気でワーキングプアな若者が溢れている現代日本と重なる部分もあるなぁと思いながら観劇してました。

初演がどんなだったか知らないのですが、今回の軸はテル・キタです!

同じような環境で生まれ育ったにもかかわらず、テッド(緒月)は保安官に、クライド(凰稀)はギャングにと正反対の道を歩く幼なじみの二人。
なんとかクライドに改心して欲しいテッドと、自分でも解らない「何か」を渇望して犯罪を繰り返すテッド。色々な事件(エピソード)の節目節目にテッドからクライドに向けられる視線は、とても哀しくて切ない・・・。

恋人(クライド)が犯罪者であることに耐えられなくなって、心を残しながらも去っていくアニス(大月)。

一方、犯罪者の夫・ロイ(香綾)と離婚したはずなのに、なかなか彼を忘れられないボニー(愛原)。ふとしたきっかけで知り合ったボニーとクライドはそれぞれ別の人を想いながらも、お互いに惹かれあっていく。そして、「何か」を捜すため、旅に出る。(でも、それが強盗しちゃ逃亡ってのがこの話のとんでもないところだが。)

クライドに憧れる少年・ジェレミー(凜城)とその恋人・ビリー(花夏)、強盗仲間のレイモンド(沙央)とメアリー(舞羽)は、それぞれボニーとクライドと対照的なカップルでした。
ジェレミー×ビリー:悪の道に踏み込みそうな彼を必死でカタギの道に連れ戻そうと腐心するけなげな彼女(いちばんマトモなカップル)

レイモンド×メアリー:強盗することにちっとも罪悪感を感じていないノーテンキなバカップル。レイモンドはやたら記念写真を撮りたがるカメラ小僧。ビリーは他の強盗仲間(服役中)の奥さんだったりするが、当人達はそれを気にしている風もない(ある意味すげえ)

クライド×ボニー:強盗や逃避行に一瞬の陶酔感を感じるものの、結局自分たちが何を求めて生きているのか解らないままの切ない二人。何かを見つけたと感じたとき、終局が訪れる・・・。

二人が捜していたのは結局なんだったのか?解ったような、永遠に謎のままのような、そんなお話でした。





Wikipediaみると舞台のイメージがガラガラと崩れ去る。


とりあえず、実社会ではお近づきにはなりたくない二人だ。

Comments

間違いを指摘してくださった方、本当にありがとうございます。訂正しておきました!

1.カタカナ名前が覚えられない(鳥のように三歩歩くと忘れる)
2.雪組下級生の顔がわからない(ワークショップはかなり下級生まで重要な役が回ってきているので、いちばん観劇回数多い星組でも苦しかったです)

ので、「間違ってるかも」と思いつつupしてしまったのでした。

とりあえず、こんなショボいblogでも読んでくださっていることに感謝します。



  • [2008/06/05 20:34]
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